介護福祉士国家試験を突破しよう!合格率はどれくらい?おすすめの対策は?

公開日: 更新日: 介護の仕事 , 介護士になるには

介護福祉士国家試験
介護の仕事に就いている方にとって、介護福祉士の国家試験合格はもっとも大きな目標の1つと言えます。しかし、働きながらでは思うように勉強時間を取れないことも多く、どうすれば効率的に勉強できるのかと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、介護福祉士国家試験の概要や、試験を突破するためのおすすめの対策についてご紹介します。

介護福祉士国家試験の日程

介護福祉士試験の対策を練る前に、まず試験の概要を知っておくと良いでしょう。

介護福祉士の国家試験には、筆記試験と実技試験があります。基本的に、筆記試験は毎年1月の第4日曜日、実技試験は3月の第1日曜日に実施されます。

2021年度の試験日程ですが、筆記試験は2022年1月30日、実技試験は2022年3月6日に実施される予定です。場所と時間は、筆記試験合格者に個別に通知されることになっています。
筆記試験は午前と午後に分けて行われますが、午前と午後のいずれかだけを受験することはできず、必ず両方とも受験しなければなりません。

なお、視力に障がいのある方およびEPA介護福祉士候補者(特定の国の国籍を持ち、介護福祉士資格の取得を目指しながら就労されている方)に対して、時間の配慮がされています。弱視等の受験者は通常の1.3倍、点字等受験者とEPA介護福祉士候補者は1.5倍に試験時間が延長されます。

実技試験は、筆記試験に合格した人だけが受験できます。ただし、実務経験が3年以上あり、平成24年度以降に実務者研修を修了している場合や、介護技術講習を受講して修了認定を受けている場合は、実技試験は免除されます。

介護福祉士国家試験の内容とは

介護福祉士国家試験の受験を考えている方にとって、試験内容はもっとも気になることの1つではないでしょうか。ここでは、筆記試験と実技試験の内容を、それぞれ詳しくご紹介します。

筆記試験

介護福祉士国家試験の筆記試験介護福祉士国家試験の筆記試験は、午前と午後に分けて試験を行います。

午前・午後ともに試験時間は110分(1時間50分)で合計220分(3時間40分)、出題問題数は合計125問です。出題範囲・出題予定数はあらかじめ公開されています。

出題範囲とそれぞれの出題予定数は、以下のとおりです。

・人間と社会領域

出題項目:人間の尊厳と自立/人間関係とコミュニケーション/社会の理解
出題予定数:16問

・介護領域

出題項目:介護の基本/コミュニケーション技術/生活支援技術/介護過程
出題予定数:52問

・こころとからだのしくみ領域

出題項目:発達と老化の理解/認知症の理解/障害の理解/こころとからだのしくみ
出題予定数:40問

・医療的ケア領域

出題予定数:5問

・総合問題

出題予定数:12問

実技試験

介護福祉士国家試験の実技試験
実技試験では、出題基準の「中項目」から1つの課題が出題されます。試験時間は受験者1名につき、5分以内となっています。
出題される項目は、以下の中から選択されます。

・介護の原則

中項目:安全・安楽/自立支援/個人の尊厳

・健康状況の把握

中項目:利用者の健康状況の把握/介護者の健康管理

・環境整備

中項目:室内環境/ベッド

・身体介護

中項目:体位と体位変換/移乗動作/移動・歩行の介助/食事の介助/排泄の介助/補正の介助/衣服の着脱/整容の介助

介護福祉士国家試験の合格率・合格ラインはどれくらい?

介護福祉士国家試験の合格率
介護福祉士国家試験の受験を考える方にとっては、合格率や合格ラインについても気になるポイントでしょう。

合格率は70%以上!

まず合格率については、2015年度までは60%前後となっていましたが、2016年度以降からは70%を超えています。この背景には、2016年度より実務経験者による受験には、実務者研修の修了が義務付けられたことが影響しています。

実際に、2016年以降の受験者数は2015年までの受験者数の半数となっています。受験者の多くが、養成施設や研修での勉強を通して介護技術や知識をしっかりと学んで受験に臨んでいる点が、合格率を高める要因になっていると考えられるでしょう。

筆記の合格ラインは75点前後

次に、合格ラインについて見ていきましょう。実技試験の合格ラインは公表されていないため、ここでは筆記試験の合格ラインについてご紹介します。

筆記試験の合格ラインは、総得点の60%が基準となっています。それに加え、その年に出題された問題の難易度で補正をしています。この3年間の合格ラインは、以下のとおりです。
2018年度:72点

2017年度:77点

2016年度:75点

このように、例年75点前後が合格ラインとなっているため、筆記試験では70点以上は確実に取れるようにしておく必要があります。80点以上が取れれば、ほぼ合格圏内と言って良いでしょう。
ただし11科目すべてで1点以上は取得していないと、総得点が合格ラインを上回っても不合格となります。出題範囲をまんべんなく勉強しておくことが大切でしょう。

介護福祉士国家試験対策!おすすめの勉強法は?

介護福祉士国家試験対策の勉強をする女性
介護福祉士国家試験に合格するためには、さまざまな勉強法があります。今回は、働きながら介護福祉士国家試験の合格を目指す方に、おすすめの勉強法を2つご紹介します。

独学で勉強する

市販のテキストや問題集を購入して自分で勉強する独学は、準備にかかる費用を抑えられる勉強法です。介護福祉士国家試験対策の本はさまざまな出版社から数多く発行されており、ご自身に合ったテキストや問題集が選べます。

中でも独学におすすめの対策本は、過去問題集と一問一答の問題集です。過去問題集は勉強しながら出題傾向も学べますし、一問一答問題集はすき間時間での勉強にも最適です。

ただし独学の場合、計画的に勉強を続ける必要があることや、分からないところがあっても自分1人で解決することが難しいなどの短所もあります。実際に、独学で勉強を始めても途中で挫折してしまう方は少なくありません。

通信教育で勉強する

独学で勉強する自信がない方におすすめの勉強法が、通信教育です。通信教育では、合格を見据えて効率的な学習ができるようカリキュラムを組んであります。分からないところがあれば、オンラインなどで質問できる仕組みも備えているため、途中で挫折する不安も少なくなるでしょう。

ただし、独学と比較すると費用が高くつき、理解度によってはカリキュラムについていけない場合もあるでしょう。通信教育を選定する際には、費用面やカリキュラムをよく確認し、ご自身に合う講座を選ぶことが大切です。

まとめ

今回は、介護福祉士国家試験の概要や、おすすめの試験勉強法についてご紹介しました。
介護福祉士国家試験の合格率は70%以上ですので、決して難しい試験ではありません。お仕事を通して学んだ知識や技術を踏まえ、しっかりと勉強すれば合格を手にできるでしょう。

ご自身に合った勉強法を見つけ、少しでも早くスタートすれば学習時間も多く取れます。早速、試験に向け計画を立てて学習を始めましょう。
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タグ : 介護の資格 資格試験
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kiralike編集部

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